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2023.01.10

【60代から始める相続対策】③人間関係こそ考える

相続対策コンサル

このブログは、50~70代の方に向けて、
相続対策をテーマにお伝えしています。
非常に言いづらいことではありますが、
始まりがある以上、終わりの時は必ずやってきます。
そして、誰もが初体験となります。
だからこそ、しっかり準備して挑む必要があります。
そのために、注意すべき点について、お伝えしています。
これまで、2回にわたり、税理士、行政書士、相続コンサルタントとしての立場から、
相続対策についてご紹介してまいりました。
第1回:①初手は遺言から
第2回:②財産分与で考えること

今回も、税理士としての立場から、相続対策について、お話ししていきます。
今回は土地建物など不動産ならではの人間関係
この対策に絞ってのお話をしていきます。
不動産の相続というのは、所有権の引継ぎだけではありません。
人間関係や地域での立場も引き継ぐということです。
相続対策シリーズ最終回は、
目に見えないからこそ、気づけない、
人間関係というテーマ
これにスポットをあてて、お話していきます。
大きく3つのポイントを、ご紹介します。
1 ご近所トラブル
2 売買トラブル
3 親族トラブル

です。

目次

1 ご近所トラブル

特に、これは不動産を相続させる場合に要注意です。
具体的に、不動産トラブルあるある7選、ご説明いたします。
この記事をご覧の皆様も、自問自答してみてください。
1 土地建物隣の家、後ろの、前の家、境界をしっかり測量してますか?
2 建物に入るのに、私道を使っていませんか?
3 上下水道管、隣人の敷地を経由していませんか?
4 車の駐車場所は、暗黙の路駐をしていませんか?
5 庭木の落ち葉や雑草の扱いはどうなってますか?
6 除雪した雪の捨て場所は、曖昧になっていたり暗黙の了解になっていませんか?
7 町内会でゴミの置き場所や清掃、消防団など、どんなルールになっていますか?

以上7選です。
これらは不動産相続後によくあるトラブルです。
これらがトラブルになるのは、一概に、パワーバランスが崩れることにあります。
先代の時、つまり自分が健在の間は、その立場は地域コミュニティの中で、確立されたものです。
自分が目の黒いうちは、周りの人は何も言ってこないだけです。
パワーバランスを簡単に測定する方法を、ご紹介します。
一番わかりやすいのは呼び方です。
例えば、ご近所のお子さんの呼び方ですが、成人しても、
〇〇さん家の息子
〇〇さん家の娘
〇〇さん家の奥さん

と呼ぶ人はいるのではないでしょうか?
仮に名前で呼んだとしても、「〇〇君」「○○ちゃん」ではないでしょうか?
この現象は、代替わりしても変わりません。
近所の人にとって、主役はあなたです。
代替わりしても、あなたの子供、あなたの奥さん呼ばわりです。
近所の人にとっては、ご健在のときから、深層意識が言葉としてはっきり現れています。
ですから、次の代になれば、遠慮がなくなります。
先ほどのように、
・土地の境界があいまい
・水道管が家の下を通っている

こういった点は、自分たちの世代間、「顔」を立てて収まっていたんですが、
あなたがいなくなったら話は別です。
近所の人は、言い出す機会を狙っているかもしれません。
先代の時は、顔を立てていたけど、これを機にきっちりさせませんか?といったアプローチがあるかもしれません。
自分の代で、未済にしたり、放置した問題があるのなら、
このツケは土地建物を受け継いだ人が払うことになります。
ですから、もし相続させるのであれば、綺麗にしておく必要があります。
・測量して境界を決める
・登記を行う
・水道管の調査、工事
・契約を書面にて締結する

など、将来の禍根を絶っておくことができます。
また、それにお金を使うことは、未来の出費を先取りする意味で、立派な相続税対策にもなります。
また、いわくつきの土地建物がないとしても、
土地建物の取り扱い説明書を、予め準備することは非常に有効です。
土地建物のルールは、大きく2つに分かれます。
(1)運用上のルール
(2)暗黙のルール

です。

(1)運用上のルール

建物で言えば、
・冬場の凍結対策
・増改築時の留意点、

 敷地ギリギリに建築した場合、雨水や雪が隣の敷地にかかりトラブルになる
・塀はどちらの持ち物か
といったものがあります。
土地で言えば、
・落ち葉や雑草対策
・違法駐車対策
・町内会のルール

といった留意点があります。

(2)暗黙のルール

あまり大きな声では言えないルールです。
・敷地内に神様の祠がある
・近所のキーパーソン
・近所の人の地雷、過去
・動物を飼うときの近所の動向

などがあります。
この2種類の取り扱い説明書
運用上のルールと暗黙のルールは、
土地と建物で、それぞれ残しておく必要があります。
そして、自分自身は地域において、一定の力があることを認識していただきたい点です。
今の平和は、自分の目が黒いうちだけです。
だからこそ、受け継ぐ予定の人たちに聞いて、しっかり話し合う必要があります。
・受け継ぐ予定があるのか?
・受け継ぐとすれば、引継ぎ事項は何か?
・隣人や地域のメリットデメリットは何か?

ご近所でトラブルのもとになりそうなら、いっそのこと自分の代で売却することも視野に入れます。
このような対策は、非常に大切です。

2 売買トラブル

もし土地建物を相続した場合、
受け継いだ人が土地建物を売却したいと考えることがあります。
問題は、そのときに、すぐ良いお値段で売れるかということです。
ひょっとすると、近所の方にあいさつに回ったり、仁義を切るということもあるかもしれません。
そして、この時に子供たちや奥様が、不動産売買の百戦錬磨かは甚だ疑問です。
売却時の動機としては、不要になった時や何らかの困ったときに販売するわけですから、
思うような条件で売れないかもしれません。
さらに売った人に税金がかかることもあります。
結局ご遺族が手にできるお金は減少してしまう可能性がぬぐえません。

3 親族トラブル

相続した人が土地建物を売りたくても、親戚が壁になることがあります。
・先祖代々の土地を売るなんてけしからん
・本家の了承得ないで売るのか?
・お父さん草葉の陰で泣いてるよ

など、無責任なことを言われ、嫌々持ち続けることになることも考えられます。
そのときに、あなたは何も守ってあげることができません。
相続人が土地建物を必要としていないことが分かったのであれば、
ご自身の目の黒いうちに、処分して、
無責任な人々の口を塞いでおくことは、実践的な相続対策と思います。
また、兄弟が障壁になることもあります。
ずばり、思い出ブロックです。
顕著なのは、兄弟のうちどなたかが実家を相続して、うちを出た兄弟姉妹がいた場合です。
実家を売ろうとした場合、強い拒絶反応が出ることが多いです。
家を出た人は当然、そこに住んでもないし、住む気もありません。
ですが、
・帰る場所がなくなってしまった
・思い出が失われた

と感じるようで、激しい抵抗があります。
さらに、実家が売れたとしても、その後に、チクチクネチネチと嫌味を言われることになります。
下手すると一生続きます。
とはいえ、兄弟姉妹が実家を相続しても、手に余るし維持管理もできません。
固定資産税すら払えない可能性もあります。
でも口は出します。
責任は一切負うことはありませんが、口だけは大いに出します。
血縁関係なら、兄弟姉妹として言葉を聞き流せても、
妻や夫などのパートナーはそうはいきません。
義理の兄弟から言われた口さがない嫌味への憎しみは、マグマのように溜まっていくことになります。
これが、親族トラブルです。

まとめ

これまで不動産の相続について、人間関係をテーマに、3つのポイントをお話ししてきました
1 ご近所トラブル
2 売買トラブル
3 親族トラブル

です。
不動産には、人間関係も漏れなくついてきます。
そして、関係性はすんなり引き継ぐわけにはいかないことをご紹介しました。
人間関係だけは、1から築いていくものです。
そして世代が違えば価値観は全く異なります。
だからこそ、遺される人にとって、
人間関係構築が難しければ、ご自身の代で清算することも、立派な相続対策です。

おわりに

3回にわたってお話してきました相続対策ですが、
私が最もお伝えしたいのは、
あげる人はあげる人の気持ちで渡すけど、
もらう人にはもらう人の都合と気持ちがあるということです。
本当に欲しいものかを判断するのはあげる方ではありません。
遺産分割の公平性を判断するのもあげる方ではありません。
全てはもらう人、もらえなかった人が考えることです。
そして、相続対策の目的は、後世の人が幸せに生きてもらうことではないかと思います。
相手の幸せを知る方法は、たった一つで、本人に聞くしかありません。
この意見に対して、必ずこんなアンサーをいただきます。
・将来のことは考えたくない
・不謹慎だ
・堅苦しいのは嫌だ
・うちはみんな仲良い
・うちの家族に限ってそんなことはない
・うちは争うほど財産がない
それが火種です。
これは、相続の現場に携わってきた税理士、行政書士として本当に強く強く申し上げますが、
相続において、希望的観測はNGです。
希望的観測で切り捨て、「行動しないこと。」
これこそが、相続における最大のリスクです。
行動することは、痛みを伴うかもしれませんが、それは立派な勇気であり、未来への一歩です。
ですから、ご自身から話を提供することで、お確かめになってください。
きっと新たな発見や驚きがあると思います。
3回にわたりお話してきた相続対策です。
是非、一連の記事を参考にしていただき、
ご自身とご一族繁栄のための第一歩としていただければと思います。

記事執筆


株式会社トライアンドエラー 税理士 代表取締役 遠藤 光寛(えんどう みつひろ)
1981年生まれ 山形県出身
2000年仙台国税局採用 福島県内税務署を中心に18年間勤務。
2018年税理士事務所を設立。国税時代から法人個人含め延べ約30万件超の財務経営コンサルティングに携わる。
現在は株式会社トライアンドエラー 税理士兼代表取締役社長として、福島県郡山市の企業を中心に財務経営コンサルタントとして活動中。

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