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この記事は、主に中小企業の経営者向けの記事です。
経営というのは簡単なことではありません。
特に、経営者としての立場になると、多くの責任と期待が背負われます。経営の現場でよく見られる、上手くいかない経営者の類型について、3つの特徴をもとに考察します。

１　元大企業幹部

大企業や大きな組織に所属していた幹部が経営者になったとき、陥ることがあります。

① 専門志向型

総合的な視点が欠けていることが多く、得意とする分野以外の理解や経験が乏しいため、偏った意思決定をします。
「この会社の未来は？」というビジョンが明確でないことがあります。
警戒点: 企業全体のバランスを欠くと、持続的な成長が難しくなります。
改良点: 他部門や外部の専門家とのコミュニケーションを強化し、全体的な視点を持つことが大切です。

② 目標達成型

社長になること自体を目標とし、社内のスキルは高いものの、外部環境への適応能力が不足しています。
「この会社の未来は？」というビジョンが明確でないことがあります。
警戒点: 社外の変動に対応が遅れると、競争力を失う恐れがあります。
改良点: 常に外部のトレンドや顧客のニーズを捉え、適応する姿勢を持つことが必要です。

２　二代目以降

① 伝統頼り型

先代の方針や運営方法に依存する傾向があり、変化に対する意識が低いです。
警戒点: 外部の変化に対応できないと、企業の成長が停滞するリスクがあります。
改良点: 先代の成功を尊重しつつも、新しい市場や環境に適応する方針を持つことが大切です。

② 特権意識型

経営者としての自覚が薄く、経営方針やビジョンが不明瞭です。
警戒点: 組織の非効率や社員のモチベーション低下の原因となります。
改良点: 経営者としての役割をしっかりと理解し、明確な方針を策定することが求められます。

３　独自哲学型

一般的な経営の原則からは外れた方法で経営を行いますが、必ずしも成功に繋がるとは限りません。
警戒点: 業界や時代の変化に即座に対応することが必要です。
改良点: 基本的な経営の原則を再確認し、それを自らの哲学やスタイルに組み込むことが大切です。

まとめ

経営者には様々なタイプや特徴がありますが、どのタイプであっても変化を恐れず、学び続けることが大切です。
上手くいかない経営者の特徴を理解し、それを改良することで、より良い経営を目指すことができます。

おわりに

経営は常に挑戦の連続です。
しかし、その中で自らの弱点を知り、それを乗り越えることで、真の経営者としての成長を遂げることができるでしょう。
この記事が、経営者としての新たな一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。

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記事執筆者

株式会社トライアンドエラー
代表取締役　遠藤　光寛（えんどう　みつひろ）
・税理士
・行政書士
・１級ファイナンシャルプランニング技能士
・ＣＦＰ
１９８１年生まれ　山形県出身
２０００年仙台国税局採用　福島県内税務署を中心に１８年間勤務。
２０１８年税理士事務所を設立。国税時代から法人個人含め延べ約３０万件超の決算書、申告書の分析、確認に携わる。
国税時代および税理士、ＦＰの経験から、正直に生きることが、仕事やお金に愛され、幸せに生きる人の特徴であることを発見。「経営で重要なことは正直さ」を掲げ、長期的な視野で、持続して成長する企業づくりの支援を行っている。また、企業の安定的な財務基盤構築には経営者や従業員の家計も整える必要があるという信念の元、企業財務と経営者や従業員の家計、トータルでの財務コンサルティングを提供している。
現在は株式会社トライアンドエラー　税理士兼代表取締役社長として、福島県郡山市の企業を中心に財務経営コンサルタントとして活動中。