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2024.01.09
【勤務医向け】確定申告のポイント 4選
確定申告この記事は、多忙な日々を送る勤務医の方向けの記事です。
勤務医の方々は、多忙な日々の中で確定申告の準備に頭を悩ませることが多いです。特に、複数の収入源や税金の前払い、ふるさと納税、扶養家族の管理など、注意すべきポイントが数多く存在します。今回は、勤務医の方々が直面するこれらの課題に対して、効率的かつ正確な確定申告を行うためのポイントをご紹介します。
目次
1 給料の申告漏れ
勤務医の方々は、メインの給料以外にも様々な収入源があります。これには以下のようなものが挙げられます。
・医師会や歯科医師会からの報酬
・市区町村のセミナーや講演
・レポートの謝礼代金
・他の医院へのヘルプ(アルバイト)
確定申告する場合、これらの収入はたとえ少額でも申告が必要ですが、漏れが生じることがあります。
対策としては、源泉徴収票をもれなく保管し、毎年の申告書を見て、まだ受領していない源泉徴収票の勤務先がないかを確認することが重要です。
これにより、抜け漏れを防ぐことができます。
2 予定納税の漏れ
予定納税は、簡単に言えば税金の前払いです。
前払いしているにも関わらず申告しないと、実際には必要以上の税金を支払うことになります。
対策としては、毎年6月頃に届く金額が記載された通知を大切に保管しておくことが大事です。
1月頃に税務署から発送される確定申告のお知らせ通知と照らし合わせることもできます。
特に、e-Taxで申告している場合は、書面ではなくWEB上での確認が必要になりますので、6月頃に届く通知を保管しておくことが重要です。
(予定納税とは?:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2040.htm)
3 ふるさと納税の漏れ
ふるさと納税は、税金の申告をすることで一連の手続きが完了します。
しかし、忘れると税金の戻りになる手続きを受けられず、寄付だけになってしまいます。
勤務医のような高所得者は複数のふるさと納税をすることが多いため、通知書の保管が重要です。
対策としては、通知を補完し、保管場所を決めておくことが大事です。
通知書は寄付のたびに送られてくるため、整理しておくことで手続きがスムーズに行えます。
(ふるさと納税とは?:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1155.htm)
4 扶養の抜け漏れ
勤務医の方々は、自分の所得制限、扶養に入れる方の所得制限に注意する必要があります。
自分の所得制限ですが、配偶者控除は所得900万円以上から制限されます。メイン勤務先では年末調整により扶養範囲内と認識していたが、他の収入を加算した結果扶養から外れてしまうことがあります。
扶養に入れる方の所得制限に注意する必要があります。例えば自分のお子さんや、両親などを扶養に入れる場合は、年間所得48万円、給料なら103万円以内ですが、年金を受け取っている場合や給料と年金、あるいはその他の収入があるなど、計算は複雑になりますから、収入状況を踏まえて扶養範囲内か確認しておくことが大事です。
最も大事なことは、この収入の確認の解像度を上げることです。
家族には「大丈夫?」程度ではなく、金額レベルで確認することが大切です。
(扶養控除とは?:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1180.htm)
対策の仕組み
勤務医の方々は忙しいため、税金関連の書類を確認する時間が限られています。
そのため、講演料や謝礼の書類やふるさと納税の通知を入れる税金用のファイルを作っておくことが効果的です。
クリアファイルA4サイズ1枚を準備し、その中にすべての書類を入れるようにすると、管理が楽になります。
郵便が来たらすぐにそのファイルに入れるようにする仕組みを作ることで、確定申告時にスムーズに書類を整理できます。
まとめ
勤務医の方々は、所得が高いため、一つの漏れや抜けが大きな税金額の違いになります。
しかし、忙しさの中で正確な申告を行うためには、シンプルで効率的な仕組みが必要です。
クリアファイル1つで管理することで、確定申告の準備をシンプルかつ効率的に行うことができます。
勤務医の方のための財務サポート
株式会社遠藤会計では、勤務医の方々の確定申告をサポートし、税務上の負担を軽減するためのアドバイスを提供しています。
私たちは、勤務医の方々が直面する独特の課題を理解し、それに対応するための専門的なサービスを提供しています。
(1)確定申告プロセスの簡素化
確定申告は、多くの勤務医にとって時間と労力を要するプロセスです。しかし、適切な準備と計画により、このプロセスを大幅に簡素化することが可能です。株式会社遠藤会計では、勤務医の方々が確定申告をスムーズに行えるように、以下のようなサポートを提供しています
① 確定申告
年間を通じた収入や支出の書類を整理し、スムーズな確定申告を行います。
② 税務相談
勤務医特有の税務上の疑問や懸念に対して、専門的なアドバイスを提供します。
③ 財務アシスタント
財産形成をはじめ貯蓄、投資、支出などお金に関する疑念や懸念に対し、専門的なアドバイスとアシスタントを行います。
(2)信頼性の向上
株式会社遠藤会計は、勤務医の方々が直面する複雑な税務問題を解決するための信頼できるパートナーです。
私たちは、税務の専門知識と経験を活かし、勤務医の方々が安心して業務に専念できるようにサポートします。
私たちの目的は、勤務医の方々が税務上の負担を感じることなく、医療業務に集中できる環境を提供することです。
確定申告や財務設計のサポートが必要な場合は、お問い合わせください。
税務や財務設計について、お話できることを楽しみにしております。
お問い合わせ:https://consulting-koriyama.jp/contact/
記事執筆者
株式会社遠藤会計
代表取締役 遠藤 光寛(えんどう みつひろ)
・税理士
・行政書士
・1級ファイナンシャルプランニング技能士
・CFP
・(一財)生涯学習開発財団認定 マスターコーチ
1981年生まれ 山形県出身
2000年仙台国税局採用 福島県内税務署を中心に18年間勤務。税務調査ほか法人個人含め延べ約30万件超の決算書、申告書の分析に携わる。
2018年税理士事務所を設立。
国税時代および税理士、FPの経験から、正直に生きることが、仕事やお金に愛され、幸せに生きる人の特徴であることに回帰。「なんだかんだで正直が一番」を掲げ、長期的な視野で、持続して成長する企業づくりの支援を行っている。また、企業の安定的な財務基盤構築には経営者や従業員の家計も整える必要があるという信念の元、企業財務と経営者や従業員の家計、トータルでの財務コンサルティングを提供している。
現在は株式会社遠藤会計 税理士兼代表取締役社長として、福島県郡山市の企業を中心に財務経営コンサルタンティングを行っている。
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