【経営支援レポート|人事顧問】うつ・燃え尽きへの「初期対応プログラム」導入検討

ある日突然、元気だった社員が体調を崩し、休みがちになる。
これはどの職場でも起こり得る現実です。
本人にとっても、周囲にとっても、精神的にも経済的にも大きなダメージとなります。
私たちが目指すのは「断罪」ではなく、「回復と解決」。
ただし現場での対応は、想像以上に難しいものです。
本人と職場が直面する課題
本人側
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休職から復帰の見通しが立ちにくい
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精神科の初診予約が1か月以上先になることもあり、治療開始が遅れる
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休職中でも住民税や社会保険料の支払いは続く
勤務先側
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業務のしわ寄せが発生し、周囲の負担増
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傷病手当の申請や手続きに時間がかかる
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育ててきた人材が離脱することで投資が損失に
「初期対応プログラム」とは
発症初期の段階で、まだ一定の指揮権が効くうちに、会社主導で生活の再構築を支援する仕組みです。
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勤務時間を4〜8時間に調整
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メイン業務から一時的に離れてもらう
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生活習慣の整備を“業務命令”として実施
薬や通院だけに依存せず、「働きながら回復する道筋」を一緒に作るアプローチです。
社労士との連携を前提に
もちろん、こうした対応は社労士の先生との連携が大前提です。
しかし実際には、制度と現場のあいだに空白が生まれることも少なくありません。
そのすき間を埋め、経営と現場の両方に寄り添う支援役。
それが、税理士としての私の立ち位置です。
「人は財」──職場の未来は、人の回復から始まる
うつや燃え尽きは、誰にでも起こり得ます。
数か月の一時的な離脱は、長い職業人生で見れば自然なこと。
育児休業と同じように、「回復のための伴走支援」を制度化することが、
中小企業にとって財務と人材の両面での最適解となります。
中小企業だからこそできる柔軟な設計を。
私たちはこれからも、静かに、確実に、その仕組みづくりを支援していきます。
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