【開催レポート|マネー研修 第11回】資産防衛編スタート

【開催レポート|マネー研修 第11回】
1.資産の防衛 :「守る力」を育てる時間
医療機関のスタッフの皆さんを対象に、第11回目となるマネー研修「資産の防衛」を実施しました。
これまでの研修では、「お金を貯める」「お金を増やす」というテーマを中心に、家計や投資の基礎を学んできました。
そして今回は、いよいよ三部構成の最終テーマ、「お金を守る」にフォーカス。
資産を築く力と同じくらい大切な、「失わない力」を身につけることを目的に進めました。
2.お金を守る対象は「他人」「身内」「自分」
今回扱ったのは、お金を守る対象のうち「他人」と「身内」の2つです。
どんなに収入が多く、貯金や投資で資産を築いたとしても、守る力がなければ一瞬で失うのが現実。
実際、医療業界のように高収入な職種でも、「貯金がほとんどない」という方が珍しくありません。
だからこそ、体系的に「守り方」を学ぶことが必要なのです。
今回共有した共通の鉄則は、次の3つでした。
お金のことは「言わない」「貸さない」「匂わせない」
この3つを守れない人は、いずれ「他人」か「身内」か、あるいは「自分」からお金を失います。
研修ではそれぞれのケースを実例を交えて掘り下げていきました。
3.他人から資産を守る ―「話さないこと」が最大の防衛
まずは「他人」からの防衛。
ここで大切なのは、お金のことを正直に話さないことです。
近年、SNSや職場での何気ない会話から、「あの人は余裕がありそう」と誤解されることが増えています。
特にiDeCoやNISA、ふるさと納税などを活用していることを話すと、
「そんな制度を使える=お金に余裕がある」と思われがちです。
しかし実際には、必死で切り詰めてねん出した投資資金という方も多い。
にもかかわらず、周囲からは「余裕がある人」に見られてしまう。
これが、トラブルや金銭トラップの入り口になります。
「お金の話は、して得をすることは一つもない」
この原則を守るだけで、他人からの資産防衛の5割は達成できます。
また、ネット情報への依存にも注意を促しました。
検索上位に出てくる情報は「正しい情報」ではなく、あくまで「読まれた回数の多い情報」。
つまりSEOと信頼性は一致しない、という点です。
受講者の中には「初めて聞いた」「今まで上位が正解だと思っていた」という声もあり、
情報を選ぶ力の大切さを実感していただけたようでした。
4.善意の共有が「嫌味」に変わることも
受講者の中には、家族や友人にiDeCoやNISAの仕組みを教えようとしていた方、
ふるさと納税の返礼品をおすそ分けしようと考えていた方もいらっしゃいました。
しかし、これも場合によっては“逆効果”になることを学んでいただきました。
善意のつもりでも、受け取る側からすれば「見せびらかし」に映ることがあります。
お金に関する話題は、相手の状況や感情によって意味が180度変わる。
だからこそ、話さないことが最も安全な配慮になるのです。
5.身内とのお金の境界線 ―「やらないことを決める」勇気
次に扱ったのは、「身内」からの防衛です。
お金の問題は、他人との関係よりも、家族や親族との関係の中で起きるトラブルの方が深刻です。
講座では、まず「離婚条件」というテーマを取り上げました。
一見ショッキングですが、多くの夫婦は“何かが起きてから”考えます。
つまり、最初から条件を話し合っていないのです。
「夜の店に行くのは許せるか?」
「どこまでがセーフで、どこからがアウトか?」
「頻度は?連絡は?」
このような質問に、即答できる夫婦はほとんどいません。
価値観が違うことを理解し、線引きを事前にしておく。
それが結果的に、関係を長く保つ防衛策になります。
研修のワークでは、「離婚条件を考えてみる」という宿題をお出ししました。
強いテーマですが、受講者からは
「相手に何をされても離婚しない、という無自覚な状態だった」
と気づく声も上がり、真剣に家族との話し合いに取り組む姿が見られました。
6.家と家の違いを知る ― 文化の違いもリスクになる
さらに、結婚や親戚関係における「家と家の違い」にも焦点を当てました。
関西と関東、本家と分家、長男と次男、宗教、介護、職業、経済状況──
こうした“文化の違い”は、結婚生活や親戚付き合いの中で確実に影響します。
受講者同士で話し合う中で、
「自分の常識が他人にとっては非常識だった」
という気づきがいくつも生まれました。
講座の終盤には、「できること・できないこと」を明確にし、
それを夫婦で話し合っておく重要性を確認。
未婚の方も、将来の結婚や家族形成に向けて「価値観を共有する習慣」を意識するようになりました。
7.感想と学び ― 「何も起きていないだけ」への自覚
受講者の感想で特に印象的だったのは、
「今まで何も起こらなかっただけで、いつかは起こると思う。壊れる前に話し合うことが大切だと感じた」
という言葉でした。
「お金を守る」というテーマは、一見ネガティブに見えます。
しかしその本質は、人との関係を守ること。
家族も同僚も、お金も時間も、有限の資産です。
壊れてからでは遅い。
その前に、自分たちでルールを決めておくこと。
それが守る力の第一歩だと、皆さんが気づかれた回でした。
8.まとめ:資産防衛は「仕組み」と「習慣」でできている
マネー研修の最終テーマ「資産の防衛」では、
お金の具体的な管理術だけでなく、人間関係のマネジメントという深いテーマに踏み込みました。
お金を「貯める」「増やす」「守る」。
この3つが揃って、はじめて資産は「残る」ものになります。
そしてその中心にあるのは、日常の小さな判断と習慣です。
【医療機関・企業向け】マネー研修のご案内
安心して働き続けるためには、仕事のスキルだけでなく「お金の扱い方」や「将来設計の力」も必要です。
私たちのマネー研修は、家計・資産管理から金融リテラシーまでを体系的に学び、社員一人ひとりの納得感と自立心を後押しします。


