【開催レポート|二代目経営者向け講座 第13回】「安定」を生み出す、高収益体質への設計

今回の研修は、二代目経営者の方を対象に実施しました。
テーマは、「会社を高収益体質にすること」
経営の目的を維持ではなく安定した成長に据え、数字の裏にある「人の心理」と「組織の仕組み」を整理していくセッションとなりました。


■ ゴール設定:「社員が安心して働ける環境」をどうつくるか

ディスカッションの起点は、社員が何を求めているのかという問いから始まりました。
総務省の2023年統計では、働く人の約7割が「安定した収入」を最も重視すると回答。
一方で「高い給与」を求める層はわずか17%に留まります。

このデータから導かれるのは、

人が本当に求めるのは金額の多さではなく、安定して支払われる安心感である
という事実です。

そのため、経営者に必要なのは「一時的に利益を上げる」ことではなく、
“安定的に給与を支払える会社”をつくること。
そしてその安定を支えるのが、いわゆる「たまり=内部留保」であり、
それを実現するためには、高収益体質の設計が欠かせません。

今回の研修では、この論理を数字とともに整理し、
「高収益体質とは何か」を一緒に定義づけていきました。


■ 貸借対照表の読み方が変わる瞬間

次に扱ったのは、貸借対照表と損益計算書の本質的な違い
多くの経営者にとって損益計算書は馴染みがありますが、
貸借対照表は難しいものと敬遠されがちです。

しかし、この表こそが企業の「体質」を映し出す鏡。

特に「繰越利益剰余金」は、過去の経営の蓄積であり、
いわば先代の成績表でもあります。
二代目にとって、それは単なる数字ではなく、「どこまで積み上げ、どこまで残すか」という自分自身の経営テーマを示す指標です。

講義の中で参加者が印象に残った一言がありました。

「損益計算書は1年の結果、貸借対照表は積み重ねの記録

この理解を得たことで、
数字を管理するから数字で未来を描くという意識に変化が生まれたようです。


■ 「現状」から「計画」へ、そして「行動」へ

研修の後半では、
「では、これから何をどうしていくか」という議論に移りました。

ここで設定したのは、年内中の明確な経営目標
経営計画は長期的である必要はなく、
まずは“実現できる範囲の行動設計”を立てることを重視しました。

その際、

  • 現状の数字を正確に把握する

  • 儲け方のクセを理解する

  • どの投資が“将来の安定”につながるかを見極める
    という3つの観点から整理。

単なる数字の分析ではなく、
「経営者としてどこまで残すか」という問いに立ち返る研修となりました。


■ 研修を終えて:二代目が描く「自分の経営」

研修を終えた経営者からは、
「初めて自分の会社の積み重ねを意識した」
という感想をいただきました。

数字を読むだけでなく、
それをどう引き継ぎ、積み上げるかを考える。
その意識の変化こそ、二代目にとってのスタートラインです。


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