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日々の財務・経営に役立つ情報発信
2024.04.09
【経営者向け】部署名から考える社長の仕事6選
経営相談この記事は、以下のような経営者の方に読んでいただきたい記事です。
① 二代目経営者や会社の後継者
家族経営の企業や中小企業で、親から事業を引き継いだばかりの経営者。経営の基本から学び、自身の事業をさらに発展させたいと考えている方。
② 新たに経営の世界に足を踏み入れた経営者
スタートアップを立ち上げたばかりの経営者や、経営の経験はあるが新しい事業に挑戦している経営者。経営の多面的な側面を理解し、事業戦略を練りたい方。
③ 経営について学びたいと考えている経営者
経営の実務経験はあるが、より戦略的な視点や新しい経営手法を学びたいと考えている経営者。特に、経営の各領域における最新のトレンドや効果的な管理手法に興味がある方。
④ 経営改善や企業再生に関心がある経営者
現在の事業運営に課題を抱えており、経営改善や企業再生を図りたいと考えている経営者。特に、財務健全性の回復や事業モデルの見直しに興味がある方。
経営者にとって、経営の舵取りは容易なことではありません。
経営について学び、自身の事業を成功に導くためには、経営者としての責務を深く理解し、それを実践に移すことが不可欠です。
本記事では、経営者の6つの主要な責務に焦点を当て、それぞれの領域で経営者が注力すべきポイントを探っていきます。
各部署と経営との関連性についても解説し、部署ごとの意義を深く理解することを目指します。
目次
1 経営(事業戦略)
経営計画: 長期的なビジョンと短期的な目標の設定
維持管理: 事業運営の効率化とリスク管理
経営の核心は、事業戦略の策定にあります。長期的なビジョンと短期的な目標の設定は、事業の方向性を決定づける重要なプロセスです。これには、市場分析、競合分析、内部資源の評価が含まれます。また、事業運営の効率化とリスク管理は、持続可能な成長を実現するために不可欠です。経営者は、変化する市場環境に柔軟に対応し、事業モデルを適宜調整する必要があります。このプロセスは、経営戦略部門や経営企画部門が中心となって担います。
2 製造・開発(商品/サービス戦略)
商品計画: 新商品の開発計画と市場投入戦略
進捗管理: 商品開発のスケジュールと進捗の監視
供給管理: サプライチェーンの最適化とコスト管理
品質管理: 製品の品質基準の設定と維持
製品やサービスの開発は、企業の成長エンジンです。新商品の開発計画と市場投入戦略は、企業の競争力を高めるために重要です。進捗管理を通じて、開発プロジェクトが計画通りに進行していることを確認し、必要に応じて調整を行います。供給管理では、コスト効率の良いサプライチェーンを構築し、品質管理を通じて製品の信頼性を保証します。これらの活動は、製造部門や研究開発部門、品質管理部門が担当します。
3 営業(営業戦略)
営業計画: 目標市場の特定と営業目標の設定
広告計画: ブランド認知と顧客獲得のためのマーケティング戦略
進捗管理: 営業と広告の成果追跡と分析
契約管理: 顧客との交渉から契約締結までのプロセス管理
営業戦略は、企業の収益性に直結します。目標市場の特定と営業目標の設定から始まり、ブランド認知と顧客獲得のための広告計画が重要です。営業と広告の成果を追跡し、分析することで、戦略の有効性を評価し、必要に応じて戦略を調整します。契約管理では、顧客との交渉から契約締結までのプロセスを効率化し、顧客満足度を高めます。営業部門やマーケティング部門がこれらの活動を主導します。
4 人事(人事戦略)
PR・募集: 企業文化を反映した採用広告の展開
受付~採用: 応募者管理から選考、オファーまでのプロセス
教育: 新入社員研修から継続的なスキルアップ支援
福利厚生、労務管理: 従業員のモチベーションと満足度向上策
人材は企業の最も貴重な資源です。企業文化を反映した採用広告の展開から始まり、応募者管理、選考、オファーまでのプロセスを効率的に運営することが重要です。新入社員研修や継続的なスキルアップ支援を通じて、従業員の能力を最大限に引き出し、福利厚生や労務管理を通じて従業員のモチベーションと満足度を高めます。これらの責務は、人事部門が中心となって担います。
5 財務(財務戦略)
資金調達: 投資家からの資金調達や銀行融資の交渉
資産負債整理: 財務状況の分析と改善策の実施
家計最適化: 個人の財務状況と事業資金のバランス調整
経費最適化: コスト削減と効率化による利益率の改善
財務戦略は、企業の財政健全性を維持し、成長を支える基盤を築きます。資金調達戦略を策定し、投資家や銀行からの資金を確保します。資産負債の整理を通じて、財務状況を改善し、家計と事業資金のバランスを最適化します。経費の最適化により、コスト削減と効率化を図り、利益率の改善を目指します。財務部門がこれらの活動を担当します。
6 総務(バックオフィス)
経理: 日常の会計処理、請求書の管理、支払いの実行
用度: オフィス用品や設備の調達と管理
法務: 契約書の作成と管理、許認可の取得と更新
IT: 情報技術のインフラ整備、セキュリティの確保
バックオフィスの効率化は、事業運営のスムーズさを保証します。経理業務では、日常の会計処理や請求書の管理、支払いの実行を行います。用度管理では、オフィス用品や設備の調達と管理を効率的に行い、法務では契約書の作成と管理、許認可の取得と更新を担当します。ITインフラの整備とセキュリティの確保は、現代のビジネス運営において不可欠です。これらの責務は、総務部門やIT部門が中心となって担います。
結論
会社にはそれぞれ部署がありますが、経営との関連性が理解できれば、それぞれの部署の意義も理解できるようになります。今回は部署ごとに経営との関連性を解説しました。経営者としての責務は多岐にわたりますが、これらの領域を理解し、戦略的にアプローチすることで、事業の成功に大きく貢献できます。二代目経営者や会社の後継者たちは、これらの責務を通じて、自身のリーダーシップを発揮し、企業を新たな高みへと導くことが期待されています。
まとめ
会社の再建は、経営者の資質と行動に大きく依存します。経営者が現実を直視し、素直に他人の意見を受け入れ、自ら努力することで、会社は再建への道を歩むことができます。経営者は、自身の行動と決断が会社の未来を左右することを常に意識し、責任ある選択をする必要があります。
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記事執筆者
株式会社遠藤会計
代表取締役 遠藤 光寛(えんどう みつひろ)
・税理士
・行政書士
・1級ファイナンシャルプランニング技能士
・CFP
・(一財)生涯学習開発財団認定 マスターコーチ
1981年生まれ 山形県出身
2000年仙台国税局採用 福島県内税務署を中心に18年間勤務。税務調査ほか法人個人含め延べ約30万件超の決算書、申告書の分析に携わる。
2018年税理士事務所を設立。
国税時代および税理士、FPの経験から、正直に生きることが、仕事やお金に愛され、幸せに生きる人の特徴であることに回帰。「なんだかんだで正直が一番」を掲げ、長期的な視野で、持続して成長する企業づくりの支援を行っている。また、企業の安定的な財務基盤構築には経営者や従業員の家計も整える必要があるという信念の元、企業財務と経営者や従業員の家計、トータルでの財務コンサルティングを提供している。
現在は株式会社遠藤会計 税理士兼代表取締役社長として、福島県郡山市の企業を中心に財務経営コンサルタンティングを行っている。
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